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【YTのススメ】G・シュタイナー&J・レンツリンガー

2012年02月27日 【YTのススメ】G・シュタイナー&J・レンツリンガー

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昨年の3.11東日本大震災で被災した茨城・水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催中のゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガーの展覧会『力が生まれるところ』について書きたい。様々な工業製品やその廃棄物、あるいは剥製やおもちゃ、水や空気といった元素までをも採集し、それを組み合わせてあたかも植物のように形作られたインスタレーション作品は圧巻だった。見ようによっては被災地の瓦礫に新たに芽を出した植物が繁茂したかのようで、1年前に被災し、現在もパイプオルガンの修復を続ける水戸芸術館で今行う展示としてはきわめて象徴的なものに思え、アーティストと学芸員の問題意識を強く感じた。

また、イタリアからインド、そしてネパール、インドネシア、オーストラリアまでの旅の中でゲルダ・シュタイナーが現地の人を背後から抱きかかえ、ヨルク・レンツリンガーが正面から撮った写真シリーズ「Lift-up」もおもしろかった。多くの人は言葉も通じない相手にリフトアップされ戸惑うどころか笑っている。なるほど、こうしたアクションも言葉を超えたコミュニケーションなのだと感じた作品だった。

ふたりのアーティストが用いる様々な素材と手法は、生物と社会の多様性を有機的に結びつけようという意思表示に思える。3.11以後の日本社会のあり方を模索する日本人に向けて数多くのメッセージが込められている、そう感じた展覧会だった。推薦。(八王子校・山口)


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